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COLUMN

2024.01.09

vol.531「Webサイトのセキュリティ対策について」

澤田 健太郎(ウェブ課)

近年、Webサイトのセキュリティ対策が一層重要になってきましたが、多くの方が具体的にどのような対策をすればよいのか、疑問を抱えているのではないでしょうか?

世界中で最も利用されているホームページ作成ソフトウェア「WordPress」でサイトが作成されている場合を例に、どのような対策を取っておけばいいのかを、最も大切な2点に絞って説明します。

  1. パスワードの管理

どんなにセキュリティ対策が施されたサイトでも、パスワードが簡単であれば、ログイン画面を突破されるリスクがあります。パスワードは複雑で予測不可能な文字列にすることが大切です。また、ログイン試行回数に制限を設け、一定回数の失敗でアカウントがロックされるようにすることも効果的です。

  1. ソフトウェアの脆弱性(セキュリティ上の弱点)対策

WordPressはそもそもオープンソースです。オープンソースとは、ソースコードが一般に公開されていて、誰でも無料で自由に利用できるソフトウェアのことです。そのため、WordPressはカスタマイズ性が非常に高く、デザインの洗練されたオーダーメイドのサイトが作成できる一方、悪意のあるハッカーがソースコードの脆弱性を見つけて、それを悪用するリスクがあります。

対策として、WordPress本体、プラグイン(拡張機能)を常に最新の状態に保つことが重要です。脆弱性が見つかると、WordPressの開発コミュニティはすぐにセキュリティアップデートをリリースします。通常は、WordPressの自動更新機能が有効になっているので、セキュリティアップデートをすぐに受けられますが、自動更新が無効になっている場合や、サイトの管理を怠っていると、重要なセキュリティアップデートが適用されないことがあります。そのため、定期的なメンテナンスをしてサイトの状態をチェックしておくことが大切です。

以上2点について説明しました。たったこれだけ?と思うかもしれませんが、Webサイトへのハッキングの手口を考えると、この2点に気を付けることが最も大切です。

また、WordPressを使うのは危ないのではと考える人もいるかもしれませんが、正しく管理していれば安全なソフトウェアです。ちなみに、ホワイトハウスのホームページもWordPressで作成されています。

基本的なセキュリティ対策であっても、これらを徹底することが、サイトを安全に保つための第一歩です。

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