少し前の話になりますが、新潟市美術館で某彫刻家の個展を見てきました。絵画は今までも見る機会があったのですが、彫刻は初めてでした。彫刻というと大きなモニュメントの石像などを想像していましたが、紙を使った物から、日常の中にある道具を作ったものまで、様々で面白かったです。

「さすが芸術家！」という作品もあれば、正直、「これが芸術なのか…？」と首をかしげるような作品もありました。（詳細は伏せておきます）作品には作者の表現したいものがあるはずなのですが、きっと私が想像する範囲外、硬い頭では分からないレベルだったのかもしれません。

そこで改めて入社当初に受けた研修内容を思い出しました。アーティストとデザイナーは目的が違うということです。

芸術家＝アーティストとは、作品での自己表現を目的としています。アーティストは、自分の内なるものを表現し、何にも囚われず自由に作品を制作します。

一方で、デザイナーとは、クライアントの課題を解決することが主な目的です。デザイナーは、クライアントから依頼を受けて課題解決や特定の目標達成に向け、ニーズに応じてデザインします。

新潟市美術館での彫刻展示を通じて、私もこの違いを再確認し、芸術とデザインの異なる側面を見る貴重な経験となりました。