COLUMN
2020.12.16
vol.382「石灰石原料の新素材」
柳沼 佳彦 (デザイン部)
温室効果ガスの排出を実質ゼロとする政府目標の実現に向け、
政府は2030年代半ばにガソリン車の販売を
事実上禁止するという目標を打ち出しました。
環境問題は、先進国としては
当然取り組んで行かなければならない問題です。
当社も、印刷に関わる仕事が多いため、
環境問題を考えなければならない業種です。
そんな中、最近個人的にすごく興味を
持った新素材があったので紹介します。
「LIMEX」という、石灰石を主原料とした新素材で、
紙やプラスチックの代替となることができ、
環境問題についてとても考えられていました。
近い将来、危惧されている森林破壊、
水不足、気候変動などに大きく貢献し、
資源の少ない日本で100%地産地消で
製造ができるらしいです。
当社は、紙をとても多く使用するため
ペーパーレス化についてのニュースなどを見ると
心苦しい日々でした。
このLIMEXを使えば、100%とは行かないと思いますが、
かなりの問題を解決出来てしまうのでははないでしょうか?
一度、LIMEXから出来た紙を実際に見て触ってみたいと思います。
やはり、ネットの普及で非紙媒体が多くなってきている昨今ですが、
自分自身やはりアナログが好きな人間なので紙にこだわりたいです。
紙の感触、インクの微妙な滲み感や匂いを感じると、
やはり実際の印刷物が良いなと思います。
印刷物が近い将来この世の中から無くなったら本当に寂しいし、
反動で物凄い印刷物を手にしたい衝動に駆られると思います。
グラフィックデザイナーにとって表現するものとして、
紙だけは今後も外せないと思います。
一つの文化が消えないよう、
このような企業が頑張ってくれていることに感謝です。
今後、LIMEXがどのように使われて行くのか楽しみです。
興味のある方は、LIMEXで検索してみてください。