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COLUMN

2020.08.25

vol.368「お盆に想う」

赤塚 壮一(総務課)

残暑お見舞い申し上げます。
総務の赤塚です。

令和2年のお盆休み、皆様は
いかにすごされましたか?

新型コロナウィルスの影響で、
これまでにないお盆休みを
過ごした方が多かったと思います。

私の墓参りは幸いなことに、自家用車で
片道45分程度の時間で行くことができます。
その道中45分間、自分で自動車の
ハンドルを握る訳ですが、お寺が近づくに
つれて次第に神妙な気持ちになってきます。

お寺の境内に入り、用意した花を持ち、
桶に水を汲み、夕暮れであればお迎えの
目印となる提灯を下げ、墓前に進みます。

境内は既にお迎えに来られた家々
のお線香の香りで満ち、子供たちの
声も聞こえてきたりします。

花と線香を手向け、
墓前で静かに手を合わせます。

すると私の幼少期の祖父母の顔が
スッと脳裏に蘇ってくるから不思議です。
とても可愛がってくれた思い出ばかりです。

歴代のご先祖様、特に直系のご先祖様が
いらっしゃったからこそ今の自分が生を
受けているのであり、時の流れを感じる
とともに ご先祖に恥ずかしくない
生き方をこの1年間できたかな…と
自然と自分自身を省みる気持ちになります。
(しかし ああなんといい加減に私はまた
1年過ごしてしまったのだろう…)

反省ばかりで恥ずかしいです。

ところで 私の行くお寺は阿賀野川の
左岸で秋葉区にあります。周辺は農村
地帯です。このお寺には、小学校
低学年の頃より祖父に手を引かれ
幾度となくお参りに訪れました。

特に周辺のお墓より明らかに背の高い
立派なお墓が強く記憶にあります。
小学校高学年になるとその背の高い
お墓の一番上には☆が刻まれており
旧日本陸軍の星章とわかり、一等兵、
伍長の刻印の意味も理解するようになりました。

今改めて墓地を見回せば、背の高い
お墓がたくさんあります。

先の大戦で農村地帯から召集され
亡くなった方々のなんと多いことか…。
立派なお墓より、どれ程生きていた
かったことでしょう。

私たちに将来を託されたことを思い、
日々無為に過ごせない気持ちが
深まるお盆でした。

― 合掌 ―

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