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COLUMN

2020.02.18

vol.344「オリンピックと新潟」

2月も半ばとなりましたが、今年は暖冬の影響で雪があまり積もりませんね。雪が降らないのは新潟らしくなくて寂しい気もしますが、外出のハードルがグッと低くなったようにも思えます。

さて現在、新潟県立近代美術館で『1964年 東京―新潟』という企画展が行われています。1964年に開催された東京オリンピックと、長岡市における現代美術の過渡期の様子を絵画や写真で振り返る内容となっています。

東京オリンピックといえば、その公式ポスターをデザインしたのは新潟県出身のデザイナー・亀倉雄策(1915-1997)でした。端ギリギリまで広がった日の丸のように赤い正円は、今見てもインパクトが強くて一度目にしたら忘れられません。大河ドラマ「いだてん」にもこのポスター群の制作エピソードが少しだけ登場しましたね。このオリンピックは、デザイナーたちが総力を結集して取り組んだ一大デザインプロジェクトだったと言われています。

およそ50年前の新潟と、当時のオリンピックとの意外な接点が見つかるかもしれません。会期は2020年03月22日(日)まで。同会場では、五泉ニットで亀倉雄策ポスターを編んで再現したユニークな作品も多数展示されています。

雪が少なく、足場のよい今だからこそ過去・現在の新潟「らしさ」に触れてみてはいかがでしょうか。

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