COLUMN
2017.09.21
vol.230 「リフレーミング効果」
前回の「カテドラル効果」に引き続き、人に与える効果について、
取り上げてみたいと思います。
「リフレーミング効果」という言葉をご存知でしょうか?
心理的枠組み(フレーム)により、人々や物事への印象や意味を
変化させることです。
例えば、同じ製品について、以下2パターンのコピーで
それぞれアピールしたとします。
A「脂肪分5%です!」
B「脂肪分95%カット!」
この場合、どちらの製品の方が売れるでしょうか。
よく考えると言っている事は同じなのに、
おそらくBの方が良く売れるでしょう。
次の例はどうでしょう。
虫歯予防を促進する広告にはどちらのコピーが効果的でしょうか。
A「治療を受ければ、虫歯を避けることができます。」
B「治療を受けないと、虫歯になってしまう恐れがあります。」
これも同じことを言っているのですが、Bの方が効果的です。
Bの方が強迫観念に駆られるからです。
これらのように、同じことを表すのに、表現方法が違うだけで
受け手の受け取り方が変わるような効果を与えることができます。
「リフレーミング効果」はあまり耳にしない言葉ですが、
広告のキャッチコピーや営業トーク、マーケティングなど、
様々なシーンで利用されており、日常的に私たちの
判断にも影響を与えています。
届けたいメッセージに合わせ、
適切な種類のフレームを選び活用していけば
様々な物事、考え方をガラリと変えることができます。
簡単な紹介をさせていただきましたが、
新しい企画・デザインをお考えの際は
ぜひ効果を活用してみてはいかがでしょうか?
その際は弊社もご協力させていただきます。
by 塚田 剛 (デザイン部)