COLUMN
2016.03.04
vol.155 「増加する“免税店” 外国人対応するには」
桜井 寿之(営業部)
この度、株式会社誠晃舎では関東地域のお客様に当社のサービスを
これまで以上にご提供するため、関東エリア事業部を創設しました。
不肖わたくし桜井が、埼玉に駐在し、東京近郊のお客様に足繁く
通わせていただきますので、遠慮なくお声がけください。
宜しくお願い申し上げます。
さて、東京に出ますと気になるのが、随所随所に「免税」と
書かれたPOPやサインなどです。
新潟でも少しですが、免税店が増え始めてきたかな、
といった印象でしたが、東京ではやはり数が違います。
そこかしこに免税店があるように思えます。
(2015年10月時点で、新潟199店、東京7,547店)
免税店と言われてますが正式には「輸出物品販売場」を
私たち日本人は“免税店”と呼んでいます。
昔から空港の国際線ロビー等にある“免税店(DUTY FREE)”では
関税が無税になりますが、「輸出物品販売場」は消費税が免除されます(TAX FREE)。
同じ免税店と言っていますが、日本人は混同しています。
「輸出物品販売場」の免税店では、家電・衣類・時計・宝飾品などの【一般物品】と
食品・果物・飲料品・化粧品・医薬品などの【消耗品】が免税の対象品になります
(購入金額がそれぞれ1万円、5千円を超えた場合に)。
2014年10月に消耗品が免税対象になったため、免税店が増える要因となっています。
今年は中国の景気減退で勢いが少々弱まったと言われる中国人観光客の“爆買い”が
昨年話題になりましたが、それを後押ししているのがこの「免税店」の存在と言われています。
テレビ等で爆買いの光景を見るに付け、うちも免税やらないと!なんて
思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
日本政府も訪日観光客を増やすという施策から、免税店を増やそうと目標値を定め、
前出のように消耗品を免税対象にしたり、免税手続を簡素化したりと工夫しています。
実際に免税店になった場合には、外国語対応など困難なことが多くあるようですが、
当社にご相談いただければ、店内POPやサイン、パンフレットなどの制作を
お手伝いさせていただきます。
POPやサインを作るに当たっては日本人と異なる感覚を
持っていることを考慮しないといけません。
例えば、外国人には、色の捉え方が日本人と違うケースもあります。
・赤: 日本/情熱・・・・中国/幸福・婚礼
・白: 日本/婚礼・・・・中国/葬式
・黄: 日本/幸せ・楽しい・・中国/中立・最も美しい・・イギリス/不快・異常
配色でも、文章ですと白地に黒文字が読みやすいと思う日本人と、
赤地に黒文字が一般的な中国と感覚の差があります。
このような色彩感覚や使うフォントなどの捉え方によって、
商品をPRする効果が違うものになってしまう可能性があります。
インバウンド市場は4兆円、5兆円とも言われ、これから益々免税店を増やしたり、
外国人観光客を受け入れる環境を整えたりと、日本国内にいながら国際化を
余儀なくされることでしょう。
外国人対応などでお困りの場合は、当社にお気軽にご相談ください。
外国人にウケるデザインをご提案させていただきます。