COLUMN
2015.07.22
vol.124 「3Dプリンターの可能性」
斉藤 和則(営業部)
3Dプリンターの認知度も上がり、普段仕事上で使用する方も増えてきています。その中でも、製造メーカーでは製品や部品などの「デザイン検討」、「機能検証」などの試作やモックアップとして使用されていることが多いと思います。
先日ネットで、もしかしたら将来、さらに前の段階で使用できるようになりうる3Dプリンターの新しい使用方法を見ました。それは「ライトペインティング」と3Dプリンターを組み合わせたもので、目の前の3Dプリンターの中に光の立体物が浮かび上がるのです。ライトペインティングは長時間露光でシャッターを切っている間に光を動かして、写真・動画の中に何かを「描く」テクニックです。3DプリンターにLEDのオンオフを制御させる機能を追加して、これを可能にしました。この手法を使えば製品開発の会議の場でも、カメラのファインダー越しですが、瞬時に視覚化することができるとのことです。まだアート作品として注目されているようで、実用的ではありませんが、すばらしいアイデアですね。もともとの正攻法で使うだけではなく、光で表現したり、または材料に食品を使ったりと、3Dプリンターはまだまだ色々な可能性を秘めていそうです。
今後は機能面や販売価格によっては日常的に3Dプリンターを使用する場面もさらに増えてくると思います。「一家に一台!」というのはまだまだ先の話かもしれませんが、自分でデザインした日用品雑貨を使うことができるとなると日々の生活も楽しくなりそうですね!