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COLUMN

2013.11.05

vol.38「衝動買いについて」

最近では最寄品だけでなく買い回り品にも
衝動買いの傾向が強くなっているようです。

衝動買いの主役は女性で、その商品の1位は衣服や靴、
2位はバッグ、3位はスイーツだそうです。

買ってしまう原動力となっているのは以下に挙げる4つの無意識の快感。

1.五感で感じる快感 : 美味しそう、良さそう
2.私らしさを志向する快感 : 似合いそう、~に見えそう
3.共感できる快感 : ~と幸せになれそう、~が好きそう
4.苦痛から開放される快感 : ~が解決して、楽になれそう

 

4つの快感の中で男性が一番理解し辛いのは3の快感で、
自分が主人公ではない関係消費に、女性が快楽を感じることです。

独身で一人暮らしの女性も誰かと幸せを共有するためにまとめ買いをしたり、
パーソナルギフトまでおすそ分け気分で衝動買いしたりします。
一般的に女性は男性より共感能力が高いようです。

言われてみればうちの奥さんがまさにこれでした。

1と2の私的な快感に基づく無駄な買物はさすがにありませんが、
某証券会社の接客業をやっていただけあって、
3と4の関係消費が人並みではない。

他に買うモノあるんじゃないのと思いつつ、
その恩恵を受け取る身としては文句も言えないわけでして…。

このあたりの購買心理を読み解いてマーケティングに
反映させるポイントは以下の4つだそうです。

 

1.一瞬でお客様の目を止めて3秒で浸る幸福をイメージさせるパッケージを作る。
2.お客様が過去に経験している快感情報にちょっとした新しさを加えて言葉とビジュアルを組み立てる。
3.商品説明よりも商品から得られるひとつの実感(快感)を伝える。
4.商品説明よりも他者の使用実感(お客様の声)を伝えて共感させる。

 

そして売場で必要となってくるモノとコトが、POP、ガイドブック、サンプリング、デモンストレーション。
お手元にある商品に最も相応しい販売形態を考えさせていただけたら幸いです。

※参考文献 『衝動買いさせる技術』 松本朋子 フォレスト出版 2011年

 

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