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COLUMN

2013.07.19

vol.23「特殊印刷について」

伊藤 貴生 (CS課企画)

弊社はデザイン企画会社です。
用紙にこだわったり、ニス加工や箔押しなどの後加工について考えたりしますが、
そのような一般的な加工方法の他に、面白い・変わった特殊印刷もあり、
新しいデザインや発想を具体化する際に必要となってくる場合があります。

特殊印刷といっても様々ですが、いくつかご紹介したいと思います。

 

1.スクラッチ印刷
スクラッチといえば通常は銀削りのスクラッチを思い浮かべるかもしれませんね。
このようにシルバーインキをスクリーン印刷するのが一般的ですが、
削った時に削りカスが出てしまうのが難点です。
現在は白地でもコインなどで擦ると摩擦で隠れている文字が浮き出るような
スクラッチ印刷もあります。

 

2.香料印刷
これは香料を封入したマイクロカプセルが入ったインキで刷る印刷です。
レモン、リンゴなどの果物系から、ローズ、ラベンダーなどの花、
その他に変わりどころでは、カレーやチョコレートの香料インキなどもあります。
このインキで印刷された印刷物は、擦ることで新鮮な香りを出します。
印刷の視覚的効果に「香り」をプラスして、販促効果をアップできます。

 

3.蓄光印刷
光のエネルギーを蓄え、暗いところで光る蓄光インキで刷る印刷です。
発色は時間経過で減衰しますが、急な停電時などの
レスキューガイドに効果的です。
非常口マークのステッカーを作って緊急時に必要な場所に
貼ったりするのも効果的な使い方です。

 

4.温度変色印刷
温度変化により変色したり透けたりするインキを使った印刷です。
玩具やインジケーターなどに応用できます。
人肌程度で色が変わるものもあり、手のひらをしばらく当てる程度で、
隠れていた部分が見えるようになる効果を施すことが出来ます。

 

5.水発色印刷
水で濡らすと透明になるインキを使った印刷です。
このインキで隠れている下の文字やイラストが水で濡らすと見える演出ができます。
子供用のお風呂で使う教材などによく使用されている印刷ですね。

 

6.ブラックライト印刷
ブラックライトに反応して発色するインキを使った印刷です。
近紫外線で発色するので、このインキでの印刷部分のみが輝く、
独特の光演出が可能です。
発色光をコントロールすることで、風景の昼と夜を演出できたりします。
昼間のなんてことない風景写真が、暗がりでブラックライトを当てると
ネオン街に早変わりするといった印刷物を作ることができます。

 

ここにいくつか列挙したものが特殊印刷の全てではありません。
正直通常の印刷物よりも費用がかかってしまいますが、
ここぞという時のアピール効果は絶大です。

興味のある特殊印刷などありましたら、お気軽にご相談ください。

 

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