COLUMN
2013.12.27
vol.45「世界のX’masケーキ」
山田 明日香 (スタジオ誠晃舎)
誠晃舎では、『誠晃舎ジャーナル』を毎月発行しています。
裏面のワンコーナーをいただき、「新潟の食」というテーマで
新潟県産の食材を使った料理について、
レシピと写真の掲載をスタジオ誠晃舎で担当しています。
12月号では私のスタッフファイルも兼ねて、
いつもより大きめに紹介させていただきました。
テーマは12月らしく、クリスマスをテーマにしました。
クリスマスケーキと言えば、日本では生クリームやフルーツがたっぷりの
デコレーションケーキが一般的です。
しかし、他の国ではどうでしょう。
クリスマスはイエス・キリストの誕生祭。
地域ごとに長ぁ~く伝わる風習があり、それが今でも継承されています。
欧米では日本とは違い、ケーキというよりパンのようなものが作られます。
というのも、古くはお菓子の材料というのは庶民にとって高価で、
買うことが出来なかったからだそうです。
今では季節を問わずなんでも手に入る時代ですが、
当時は冬の時期になると、保存食であるドライフルーツやナッツを
上手に利用しており、ケーキにもこれらの日持ちする食材が使われています。
また工程でドライフルーツをリキュールに浸けておくのですが、
① より長く日持ちさせる
② ドライフルーツから生地にだんだんリキュールの味が馴染み、
日が経つにつれ美味しくなっていく
という二つの効果があります。
見た目は派手ではないのですが、先人の知恵が満載の一品です。
料理の背景を知ることも、料理を作る面白さに繋がります。
ジャーナルが手元にない方、ご希望の方は、誠晃舎までご連絡ください。
※今回ご紹介した「世界のクリスマスケーキ」について、誠晃舎ジャーナルに掲載している
パネトーネ、クグロフ、シュトーレン、クッキーのレシピを下記サイトにてご覧になれます。
今年のクリスマスにぜひ作ってみてはいかがでしょうか?
→ http://www.sks-net.co.jp/900