COLUMN
2024.12.10
vol.578「金色に注目!」
西川 あゆみ(デザイン部)
12月に入り、クリスマスやお正月が近づくこの季節、デザインに「金色」が使われたアイテムをよく目にするようになります。
金色は高級感があり、華やかな印象を与えてくれる色です。
私も金色のデザイン加工が施されたメッセージカードや封筒を見つけると、ついつい一目惚れして買ってしまいます。
今回は、そんな「金色」について少しお話ししたいと思います。
印刷において金色を表現する方法はいくつかあります。一般的な4色印刷(CMYK)でも金色を再現できますが、箔押しや特色インクを使用すると、よりリッチで高級感のある仕上がりが可能です。特に箔押しや特色インクは、ノベルティや名刺、パッケージデザインのアクセントとしてぴったりです。
また、印刷用語では金色を「青金」と「赤金」に分類することがあります。簡単に言うと、「青金(DIC620)」は銀よりの青っぽい輝きの金色で、「赤金(DIC619)」は銅よりの赤みを帯びた金色です。
一口に「金色」と言っても、実はバリエーションがあります。身近にある金色をじっくり観察して、その違いを楽しんでみるのも面白いかもしれません。
余談ですが、印刷用語で「金赤」と呼ばれる色もあります。これはマゼンタ100%とイエロー100%を掛け合わせて表現される「黄色を帯びた赤色」を指し、2色印刷のチラシで黒(スミ)と一緒に使われることが多い色です。同じ「金」の名が付くため、少しややこしいですね。
そして今年、佐渡の金山が世界遺産に登録されたことが話題になりました。これにより、今後「金」にちなんだ話題やデザインに触れる機会がさらに増えるのではないかと感じています。
来年はぜひ、「金色」に注目してみてはいかがでしょうか。