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COLUMN

2024.10.15

vol.570「クモの生態」

鈴木 みゆき(総務部)

お彼岸を過ぎた頃からようやく涼しさが感じられ、虫の音がより秋らしさを演出してくれています。

今年は特に暑かったせいか、クモが軒下や庭のツツジの枝の間に巣を作っていました。見つけるたびにホウキで取り除いたのですが、数日後にはまた同じ場所に巣が張られ、あの小さな体で何度も挑む姿に感心させられました。

幼いころ、ゴム製のおもちゃのクモで泣かされた記憶があるので、正直クモは苦手です。しかし、巣を壊されても何度も作り直すそのたくましい生態に興味が湧き、調べてみることにしました。

クモの活動時期は種類によりますが、主に春から秋にかけてが多く、特に夏は活動が盛んなようです。寿命は1年程度が一般的で、気温が10度以下になると活動が鈍ります。安全で餌に困らない環境を見つけると定住し、雨風を避けられる場所や、夜も明るい電灯のそばを好んで巣を作ります。普通の円形の巣なら約1時間で完成するそうです。種類によっては、毎日や1日おきに新しい巣を作る働き者もいるとか。また、古い糸を噛み切って集め、それを団子のようにして食べ、次の巣を作る材料として再利用するという、驚くべきリサイクル技術も持っているのです。

昔見た『スパイダーマン』の映画では、手首からクモの糸を発射してビルの間を飛び回っていましたが、自然界のクモの生態を観察した結果、あのような描写が生まれたのではないかと勝手に想像しています。興味を持って調べることで、知識が増え、新たなアイデアにもつながると改めて感じました。

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