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COLUMN

2024.10.08

vol.569「コッシーを生み出した 新潟出身のアートディレクター」

坂井 明日香(デザイン部)

グラフィックデザインチーム「is good!」の坂井です。

今回は、新潟県上越市出身のイラストレーター兼アートディレクター、大塚いちおさんをご紹介します。

大塚さんは、2009年から放送開始し、現在も続いているNHK Eテレの番組『みいつけた!』のアートディレクターを務めています。番組を見たことがない方でも、「しゃべる青いイス」と聞けば、ああ、何か見たことがあるかも?と思う方もいるのではないでしょうか。

『みいつけた!』は、主に4~6歳を対象に制作されていますが、乳幼児から大人まで、幅広い年齢層がそのユニークな世界観を楽しむことができます。ちなみに、青いイスのキャラクター「コッシー」の声を担当しているのは、お笑い芸人・サバンナの高橋茂雄さんです。私も最初に知った時には驚きました。

この番組のアートディレクションは、キャラクターデザインやセットデザイン、ロゴ、衣装デザインまで幅広く担当されており、その統一感あるビジュアルが魅力です。

大塚さんがこの番組のデザインにおいて特に心がけていることは次の点です。

 ・色に関して:画面上で黒を使わない
  →黒は主張が強く、面積が大きくなると怖い印象を与えるため、
  代わりに茶色やグレーを使用する。

 ・形に関して:先鋭的な形は使わない
  →にょろにょろ、くねくね、ほわほわといった柔らかい形状が
   番組の世界観にマッチするため、鋭い形状は避ける。

さまざまな書籍やインタビューで、大塚さんは常に子どもの視点に立ってデザインを考えていると語っています。

また、大塚さんは地元新潟に関するデザインも数多く手掛けており、たとえば、BSN新潟放送の【ハレッタ】のキャラクターや、北陸新幹線・上越妙高駅のお出迎えキャラクター【ウェルモ】などがあります。

10年ほど前には、新潟市のhickory03travelersで展示とイベントが行われましたが、今回はさらに新たな展示が開催されています。9月14日(土)から11月24日(日)まで、上越市の小林古怪(こばやしこけい)記念美術館で『大塚いちお展 へんてこで特別!』が開催中です。

新潟市から上越市までは少し距離がありますが、この機会に展示を見に行くついでに、直江津の大型無印良品にも足を運んでみようと思います。

最後に少し宣伝をさせていただくと、弊社 is good! でもキャラクターデザインやイラスト制作を行っております。弊社のWEBサイトで制作事例をご覧いただけますので、ぜひお立ち寄りください。
 
 https://is-good-design.com/works/

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