COLUMN
2024.06.05
vol.552「健康の基準 」
長谷川 洋(営業部)
休日の朝、愛犬(チワックス)を庭で遊ばせていたときのことです。突然、後ろ右足がつったような動きになり、しゃがみ込んでしまいました。その後しばらくすると普通に戻ったので引き続き遊んでいましたが、家に帰ると動きに違和感があり、結局病院に連れていきました。
診断結果は「パテラ(膝蓋骨脱臼)」で、膝関節が外れたりはまったりする状態だそうです。もし外れたままの状態が長く続くようなら、手術もあり得るとのことでした。ウチに来てから2年、いつも元気に走り回っていたのに。今は早く健康になることを祈りつつ、抱っこ散歩をメインに様子を見ています。
ところで健康といえば、今年の4月に日本の血圧の基準が上140→160に変更されたそうです。確かに、前回の健康診断で測定された時、自分でも「えっ!」と思うくらい高かったのに、何も指摘されなかったので不思議に思っていました。
もともと1960年代には「年齢+90」が上の基準と言われていて、1987年には「下100・上180」でした。ところが2000年には「下90・上140」に変更され、多くの人が急に高血圧患者とされて戸惑ったことでしょう。
(今回は逆に患者じゃなくなる人が増え、医療費が下がるのかもしれませんね)
医者によっては「加齢と共に血圧が上がるのは普通で、本来個人差もある」と言う方もいます。様々なことで一律の基準を決めれば医療行為や投薬の判断がしやすくなるでしょうが、理想としてはやはり、個人をよく知っている「かかりつけ医」がいるとありがたいですよね。
特に近年は、メンタルの一時的な不調や子供の個性にも、何かと病名がつけられがちです。しかし、何かの都合で決められた基準だけではなく、しっかりその人と向き合うことや自ら調べることが一層大切な時代になったと思う今日この頃です。