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COLUMN

2024.04.30

vol.547「デジタル名刺を作ってみた」

伊藤 貴生(CS課企画)

このたび、巷で噂のデジタル名刺を個人的に作ってみたので、そのことについて書いてみます。

デジタル名刺は、一見何かのポイントカードみたいな体裁です。そのカードへ相手にスマホをかざしてもらうだけで、こちらの情報が相手のデバイスに表示されます。

紙の名刺で伝えられる情報はかなり限られます。企業名、氏名、肩書、会社情報、メルアドくらいが関の山でしょう。しかしデジタル名刺なら自分のSNSや、仕事のポートフォリオサイトへ誘導することも可能です。ここが世のクリエイターの人たちにウケているのだと思います。かく言う私もそこに魅力を感じました。

さらに、デジタル名刺は情報の更新が容易です。紙製の名刺は一度印刷されたら、連絡先や職歴が変わると修正&印刷が必要ですが、デジタル名刺ならばオンラインプラットフォームを通じてリアルタイムで情報を変更できます。

また、デジタル名刺のもう一つの利点は環境への配慮です。紙名刺は紙を消費し、印刷にはインキが使用されます。しかしながらデジタル名刺は一度作成してしまえば、その後追加で紙やインキを必要としません。そのため、環境への負荷が大幅に軽減されます。つまり、デジタル名刺を持っているだけで、「自分は環境に配慮している」とアピールすることができるのです。

一方で、デジタル名刺の導入には課題も存在します。まだまだ一般的ではないため、相手がどれだけ受け入れてくれるかは状況によるところです。名刺といえば紙製というのがまだまだ一般的です。そのため、デジタル名刺にスマホをかざさなければならない行為に対して、「何か情報を抜かれるのではないか」と抵抗を感じる方もいるかもしれません。実際に情報を開示する側は私の方なのです。

ここ数ヶ月の間で、実際にこのデジタル名刺を使ってみた感想としては、皆さん「面白そう」と積極的にスマホをかざしてくれました。まだ友人関係がほとんどで、得意先の方との名刺交換にはほぼ使用していないので、そこはこれからだとは思いますが。

今後、デジタル名刺の普及がどんどん進めば、ビジネスのスタイルやコミュニケーションの在り方も変わっていくことでしょう。ただし、その利点や可能性を最大限に引き出すためには使う側にも、技術の進歩への柔軟なアプローチが求められます。とにかく新しい技術を怖がらず積極的に利用していこうじゃありませんか。

さて、デジタル名刺を作ってからこれまで27名の方にスマホで読み取っていただきました。まだまだ少ないと思います。デジタル名刺に興味のある方、是非私と名刺交換をしましょう!

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