COLUMN
2023.04.04
vol.493「AIとその先へ」
西川 あゆみ(グラフィック課)
4月に入り、あたたかく過ごしやすい日が増えてきました。
今回は、私が最近気になっていることについて
話したいと思います。
デザインに欠かせないソフトウェアである
「Illustrator」や「Photoshop」は、
私たちデザイナーにとって日常的な存在です。
これらのソフトウェアを提供する「Adobe」は先月、
ジェネレーティブAIの「Adobe Firefly」を発表しました。
現在は、そのベータ版が提供されています。
「Adobe Firefly」は、現在では画像や文字の装飾などの
グラフィックを生成するAIのようです。
(現在、Fireflyの学習素材には「Adobe Stock」の素材や
著作権が切れたパブリックドメインの
コンテンツなどが使用されているそうです。)
発表された内容では、晴れた草原を雪景色に変えたり、
スケッチや複数の画像からデザインやグラフィックが
すぐに複数パターンまで生成されたりなど、
短時間で様々なことが可能になっていました。
もし「Adobe Firefly」などのAIが安全に使用できる環境になり、
デザインの仕事にも関わってくるとしたら、
それらを適切に活用し、良い方向に導く力や、
より多くの選択肢の中から選択・判断できる力が、
デザイナーや使用者に求められるようになるのではないでしょうか。
また、技術の進歩によって、
これまでに培ってきたものが失われるのではないかという不安がありますが、
反面、今後は面白いものや新しいものがたくさん生まれてくることが期待できます。
今までの積み重ねを大切にしながら、
新しい環境や技術と共存することができるような、
自分でありたいと思います。