COLUMN
2022.08.23
vol.462「お墓参り」
保科 慶 (デザイン部CS課)
3年ぶりの行動制限のないお盆休み、
皆様はどのように過ごされましたか。
私は、例年通り「お墓参り」をして
家族とゆっくり過ごしたお盆休みでした。
お墓参りは、お墓のある場所を訪れ
手を合わせるのが当たり前だと思っていましたが、
最近は、墓石を建てるお墓が減り、
「墓じまい」をする人が増えているそうです。
少子高齢化や核家族化等を背景に
・お墓が遠方にあり、維持・管理が大変
・維持する経済力がない
・継承者がいない
などといった理由から、自分たちの代でやむを得ず
墓じまいをするというケースが増えています。
継承者がいなくなってしまった「無縁墓」は近年、
社会問題にもなっています。
無縁墓と認定されてしまうと撤去されたお墓の遺骨は合葬され、
あとから特定の遺骨だけを取り出すことができなくなります。
無縁墓にならないために、埋葬の多様化も進んでいます。
シンボルツリーを植えて埋葬する「樹木葬」や
ご遺骨を粉骨し海や山などにまく「散骨」、
霊園や寺院が管理・供養してくれる「永代供養」などがあげられます。
「墓じまい」と聞くとなんとなく寂しい気持ちがしてしまいますが
決して供養をやめるということではなく、
お墓の抱える問題(無縁墓)を解決する一つの手段であることが分かりました。
先祖代々受け継がれてきたお墓を「無縁墓」にしないために
私自身、様々な選択肢を今のうちから知っておきたいと思います。
今後どのようなカタチになったとしても、
先祖を想う時間や繋がりをこれからも大切にしていきたいです。