COLUMN
2013.06.28
vol.20「消費性向について」
景気低迷が続く中で消費者は当然ながら、低価格志向に向かいます。
しかしその一方で、製品価値を吟味してから購買を決定する傾向も強くなります。
多少値段が高くても長持ちするものを買う。
品質が同じならブランドにこだわらずに買う。
自分にとっての合理的な価格と価値を追求するようになります。
また多様な価値基準によって購買行動を使い分けて、
最も満足度の高い買い物ができるお店を選択したりします。
そこでコストパフォーマンスの良い商品やお店が話題になります。
価格、機能、品質、トレンド感覚のバランスが認められて売れるというわけです。
どっち付かずの中途半端な商品やお店、
安くもなくかつ共感に値する価値のない商品やお店は淘汰されます。
価格を納得できるものにするか、ポリシーを明確にすることによって、
消費者に選ばれる…。
よく耳にするごもっともなお話ですね。
ところが今や市場が成熟状況で、技術も頭打ちなため、
デザインを重視しても売れなかったりします。
商品の差別化が微細すぎて消費者が識別できなくなっています。
また消費者は市場に表出された商品だけを見て、
瞬間的に評価して買う買わないを決めたりします。
最寄品だけでなく買い回り品にも、
衝動買いの傾向が強くなっています。
市場に出た商品の姿が消費者にどのように映るか、
アウトプットの質がより重要になってきています。
商品購入時の期待感と商品使用時に浸る幸福感が伴って、
初めてリピート購入につながります。
商品が産まれ、世に出るまでの各過程で、
その商品の本質とシズルを見極めるお手伝いをさせていただくこと。
これが誠晃舎のスタンスであり、SP課は消費者にもっとも近い
最前線なのかも知れませんね。