COLUMN
2018.11.13
vol.286「現代のレトロカルチャー」
この度初めてコラムを
書かせていただきます。
グラフィック2課の源川です。
最近様々な場所で「レトロ」という
言葉を耳にします。
写ルンです、カセットテープ、
肩パット…などなど。
流行はくり返されると言いますが、
その言葉の通り一昔前の存在である
「レトロ」なものが現代の若者たちの間で
非常に大きな関心を持たれています。
今シーズンは80年代のツッパリを
テーマにしたドラマも放送されており、
現代の若者からすると「ツッパリ」という
未知の存在が、逆に新鮮だと話題に
なっているそうです。
こういった昔の物や文化が現代の
カルチャーに落とし込まれ、10~20年代
の年齢層の間でブームとなっています。
ブームが起きている理由の一つとしては、
デジタルネイティブと呼ばれる現代の
若者世代が、レトロなもの特有の
「不完全さ・儚さ」を求めているからだと
言います。
便利さが当たり前になった現代で、
あえて手間をかけることに意味を見出し、
その楽しさを共有することで
レトロブームを広げているようです。
さらに、近年ではレトロとデジタルを
融合させたコンテンツが人気とされており、
一例として、フィルムカメラ風に加工
できるアプリが挙げられます。
私もそういったアプリで撮影することが
ありますが、あえてセピアなフィルム
カメラの風合いにすることで手軽に味のある
写真が撮ることができて気に入っています。
こうしたレトロをデジタルコンテンツで
楽しめるのも、SNSが広まっている現代
ならではだと言えます。
今や「レトロ」が付加価値として扱われ、
ビジネスに用いられることが当たり前と
なっているようです。
まだまだ続くと思われる「レトロ」ブーム。
次は何が流行るのか注目して
いきたいと思います。