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COLUMN

2020.03.31

vol.350「グッドウィルモデル」

伊藤 貴生(CS課企画)

最近SNSを賑わせた『100日後に死ぬワニ』
という4コマ漫画をご存知でしょうか?

漫画家きくちゆうき氏がツイッター上で発表して、
多くのファンを生んだコンテンツです。

毎日更新されるこの4コマ漫画は、
毎回その最後に主人公であるワニくんが
「死ぬまであと○日」というカウントダウンが
書き込まれていました。

そしてそのカウントダウンが0になる日は
とうとう3月20日に訪れ、予告どおり
ワニくんは漫画の中で死んでしまいました。

この4コマ漫画は、登場人物こそ動物を擬人化したキャラクターでしたが、
話の内容はごくごく日常の風景を描いたもので、
そのことが一層読者に誰にでも突然訪れる可能性がある「死」について
考えさせられる構造になっていました。

この作品がこれほど大きく注目を集めた理由は
扱っているテーマが「死」であったり、
「本当に主人公は死ぬのか?」という興味本位を掻き立てたことなど、
様々あると思いますが、その一つとして、
やはり「継続は力なり」ということも言えると思います。

いわゆる「グッドウィルモデル」という販促方法です。
強引な販促方法でコンテンツを押し付けるのではなく、
そっと、そしてゆるく、ユーザーに拒否反応を起されない距離感で、
継続的にコンテンツを提供し、
ユーザーのグッドウィル(愛着)を醸成します。

この作者の方がそこまで考えていたかは分かりませんが、
大企業のように潤沢な宣伝費を使うことができない
1ユーザーによって生み出されたコンテンツ(UGC)を
バズらせるには1つの有効な手段です。

当メルマガも今回で350回を迎えることができました。
始めた当初は今よりも、文中に当社の宣伝文句が多かったですが、
今では極力少なくして、読者の皆様に有益な情報をお伝えするとともに、
短い時間で読める軽い読み物としてグッドウィル(愛着)を
もっていただければと取り組んでいます。

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