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COLUMN

2017.10.24

vol.234 「パンダはなぜ白黒なのか?」

山際 直子 (デザイン部)

今年は、上野動物園で生まれた赤ちゃんパンダが
注目を集めていますね。
コロコロ、モフモフしている姿は本当に可愛いです。

パンダはなぜ、こんなにチャーミングな
白黒の配色なのだろうと考えたことはないでしょうか。

動物や鳥は、デザイン的に美しい模様や、
鮮やかな色を持ったものが多くいますが、
その色や模様にはそれぞれ理由があると言われています。

例えば、洋服や小物などのテキスタイルでも
よく登場するヒョウの柄は草むらに溶け込み、
身を隠して狩りをしやすいための模様であるということ。

体が白と黒にはっきり分かれているマレーバクの配色は、
夜の森林では輪郭がぼけて保護色となるための配色である
と言われているそうです。

フラミンゴのキレイなピンク色の羽は、
餌に含まれている成分によって
色付いているとのことですが、
鮮やかなピンク色をしていない
フラミンゴはモテないのだそう。

パンダはというと、いろいろな説があるようですが、
雪のある山奥で生活しているので、
白と黒の配色が雪景色に溶け込み、
天敵から身を守るために都合が良いとか、
逆に頭数が少ないので、オスとメスが
出会いやすいように見分けやすくしているとか。
また、黒い色が熱を吸収しやすいため
冷えやすい耳や手足は黒色になっている
ということが考えられているようです。

自然の動物たちは、ただ綺麗な色や模様を
しているだけではなくそこには理由があり、
しっかりと機能を果たしていることに感心します。

このようなことは、ものづくりやデザインでも
常に求められているポイントです。

パンダのように万人に好意的に受け入れられる
デザインの大傑作をいつか生み出したいものです。

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