COLUMN
2016.03.11
vol.156 「プロップスタイリスト」
坂井 明日香(グラフィック課)
先月末まで新潟市万代島美術館で
開催されていた「蜷川実花展」。
2月15日に担当した「社員ingブログ」にも、
作品展の感想を書かせていただきました。
その蜷川実花さんの作風のひとつで、
人物写真の背景を華やかに作り込んでいるものがあります。
イチゴ、蝶々、花びら・・・
様々なモチーフがきらびやかに背景を彩り、
それらが人物をより一層際立たせています。
一見、乱雑で適当に見えますが、
しっかりと見る人への配置を
計算して画面を構成しています。
さて、タイトルの「プロップスタイリスト」を
皆さまはご存知でしょうか?
馴染みがないですよね。
「プロップスタイリスト」とは、
美術、小道具、装飾専門のスタイリストのことです。
写真の中以外でも、
・空間のコーディネート
・ショーウィンドーディスプレイ
・展示会のコーディネート
など、含まれるジャンルは幅広いです。
蜷川実花さんご自身がアイデアを考え、
小道具に私物も用いているそうですが、
「プロップスタイリスト」としての彼女の力無しには、
その世界観を作りあげることは難しいと思います。
テーマに沿った色や模様のクッションがなければ
自ら裁縫をするといったように、家具や衣装も
ないものは自分で手作りをして、徹底的に場面を作り込みます。
誠晃舎にもスタイリストが常駐しています。
写真・動画撮影の際に、商品の魅力をよりユーザーに伝えるため、
小物選びから装飾にいたるまでご提案させていただきます。
スタイリストを利用して、より商品の魅力をお客様に伝えませんか?
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http://www.sks-net.co.jp/photography
話は変わりますが、
今日は、3.11東日本大震災から5年目の日です。
蜷川さんが2011年に刊行した写真集「桜」は、
震災直後に衝動的に撮影した桜だったようです。