COLUMN
2015.02.05
vol.100 「リニューアル」
山際 直子(グラフィック課)
ご愛読いただいておりますコラムも
今回で100回となります。
いい区切りとして、今回は「リニューアル」について
少し調べたことを書きます。
「リニューアル」について考えたときに、
デザイナーとして、まず思い浮かぶのが、
ここ1~2年で相次いで紙袋をリニューアルした、
2大デパートについてです。
2013年10月に伊勢丹がタータンチェックの紙袋を
55年ぶりにリニューアルしました。
その前年の11月にスコットランド・タータン協会が主催する
『タータン・アワード』 をパッケージ部門において、
世界で初めて受賞したことがきっかけになったようです。
そして新タータン柄の発表に合わせ、22ブランドと共同で、
新タータン柄を活用したオリジナル商品36型を発売しました。
それに続くかのごとく、2014年4月に三越も、
57年ぶりに紙袋のデザインをリニューアルしました。
日本初の「デパートメントストア宣言」をし、
それから110年を迎えるにあたり、
「伝統と革新」の先で実る自由のシンボルとして
デザインを刷新しました。
両デパートとも、新潟市ではお馴染みで、
どちらの紙袋も昔から目にしていたものなので、
このリニューアルには驚かされました。
それぞれの理由やタイミングがあって、
「なるほど!」といったデザインに仕上がっています。
老舗の看板に甘えず、新たな風を取り入れていく姿勢に
とても良い刺激をもらうことができました。
その企業の「お馴染みなデザイン」を変えることは、
その認知度や高感度が下がってしまうというリスクも伴います。
それでもあえて変えるということは、
企業がもつコンセプトが変わったことを強調したい、
あるいは逆に元々持つコンセプトをさらに強く伝えたい、
などというマーケティング戦略から成り立っています。
誠晃舎は35周年目を迎えております。
私どももただ今、より良い会社になるために進化中です。
近日中にWEBサイトのリニューアルを予定しています。
ビジネスモデルの変更、新規事業の立ち上げ、
創立記念などを機に、ロゴマーク等リニューアルを
考えている企業様がいらっしゃいましたら、
是非一度ご相談ください。
企画、デザイン等一貫してお手伝いいたします。