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COLUMN

2013.08.05

vol.25「今後のものづくりのヒント~大地の芸術祭の背景~」

昨年の夏で第5回目の開催となった
『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012』ですが、
足を運ばれた方も多いのではないでしょうか?

『大地の芸術祭』とは、新潟県の越後妻有地域(十日町、津南町)で
3年に一度開催される世界最大規模の国際芸術祭です。
2012年の入込客数は45万人以上と前回の2009年より25%も増加しており、
2000年に初めて開催してから来場者数、参加アーティスト数は増え続けています。

開催される年にはメディアを賑わせる『大地の芸術祭』ですが、
実は3年に一回しか作品が見れないわけではありません。
『大地の芸術祭』は、「人間は自然に内包される」という理念のもと
アートによって地域再生を目指す【大地の芸術祭の里】の
活動成果の発表の場とされており、【大地の芸術祭の里】では
芸術祭の開催期間以外も『大地の祭り』『雪アートプロジェクト』などの
様々なイベントや活動が行われています。

現在も常設作品やワークショップ、パフォーマンスが楽しめる
『大地の芸術祭の里 越後妻有2013夏』(7/20~9/1)が開催されており、
昨年行くことが出来なかった私も遊びに行こうと計画中です!

弊社メルマガvol.22にもアートとデザインについてのコラムがありましたが、
アートによって刺激を受けることで普段のデザインの仕事に
変化やひらめきが生まれることは多々ありますし、
何よりこの芸術祭の「地域住民とアーティストの協働」「人と自然がどう関わっていくか」
といったテーマは今後のものづくりにおいても非常に重要なテーマです。

お客様とデザインの打合せをしている際にも
「地場産業をデザインで盛り立たせたい」、
「今までの技術を継承していけるようにしたい」、
といった声をよく耳にしますが、それには目先のことだけではなく、
未来の明確なビジョンとそれに向けた日々の努力、
関わる人々の連携が必要不可欠だと感じます。

「もの」の価値が問われる今の時代に、こうした継続的なプロジェクトが
何かのヒントになるかもしれません。

2015年の『大地の芸術祭』の前に、一度 【大地の芸術祭の里】の
日々の活動に触れてみてはいかがでしょうか。

 

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